博士号取得大作戦! -presented by Mika- -2ページ目

言いしれぬ不安

2月某日



「シミュレーションしなさい」と夫に言われてるけど、

そんなの、ぜんぜんできない。

どんな恐ろしいことを言われるんだろう?

そう考えるだけで、体がヒヤッとする。


やっぱり、

「あなたなんていらない、復学はできません」って

言われるのかな?


どうしてそんな風に言われなきゃならないんだ。

私は単にα教授に言われるままβ主任の所へ行って

かなりがんばったけどどうにもならないから

戻らせてくださいって言ってるだけなのに。

なんで戻らせてくれないんだ。

なんで?何が悪いの??



……おっとっと、これ全部私の妄想だわ。

いかんいかん。冷静にならなきゃ。

でも思考は堂々めぐり。

以前届いた、頭の固い拒否メールを

つい思い出してしまう。



そもそも、どうしてα教授は

β主任のオカシさが分からないんだろう?

同じ穴のムジナかもしれないとはいえ、

片方はビッグラボを主催できていて、

片方はラボ運営がまともにできず崩壊寸前なのは、

なぜだ? 何が違うんだ?

きっと何かが違うはずだ。


でも、何が違う?

私はどうすればいい?



あーーーーーーーもう、無理!

無理っす!

ライターの原稿がんばりますから許して!!

がんばってないけど……ごめんなさい!!


対決日時設定

1月某日



選択肢が一つ減って、覚悟が決まった。

復学の書類を出す期日は2月後半だから、

それまでに、

α教授と一騎打ちで対決(別名:復学のご相談)ですね。


対決の日を決定するため、

今日はα研の秘書さんに連絡をとった。

α教授は忙しすぎて分刻みのスケジュールなため、

スケジュール管理は100%秘書さんがやっている。

アポ取りはいつも秘書さんに直接お願いするのだ。


さっそく教授の予定を聞いてみたところ、

なななんと、2月の中旬が一番早い空きとのこと!

まだ2週間以上も先じゃん!

α教授、いくらなんでも忙しすぎじゃね?!


「避けられてるのか?」と

ホンの一瞬だけ思ったけど、それはなさそう。

秘書さんのスケジュール組みは

あくまで機械的だもんね。



ひとまず教授のスケジュールを押さえたことを

夫に報告したら、

「じゃあ今日から、

α教授が言いそうなあらゆる言動について、

返答をシミュレーションしなさい。

それから、α教授になんて言われても

くじけない・めげない・その場で泣かない こと。

それにはとにかくシミュレーションずっとしてなさい。」

だって。


至極もっともなアドバイス……何者だ彼わ?(笑)

ではさっそく、強靱な精神力を養うべく……



寝てよう!しばらく!(笑)

今日は疲れた。



はい、消えた!

1月某日


今日、例の分野の予算を初めて獲得した

医学部の先生の話を聞きに行ってきました。


結論から言うと、

今の状態だと進学はやっぱり無謀とみた。

現時点では はい、消えた!って感じかな。


あっ、先生自体はとてもいい人だったし、

来れば博士号取れるって言ってくれましたよ。

研究の予算を獲得した背景、

研究の進み具合の現状を率直に話してくれた上、

アイデアの交換までできて、

とても楽しかったです。


たまたま先日取ったばかりの

フィールドワークのメモも見せました。

あっという間に1時間経ってびっくり。

お忙しいのにありがたい限りでした。



先生曰く、

「この分野は本当に始まったばかりで、

例えれば荒野、正にフロンティアみたいなもの。

広い野っぱらはあるけど、

どこを掘ったらいいか全く分からない。

何が出てくるかも分からない。

何も出てこないかもしれない。そんな状態です。」


さらに続けて、

「それでもこの研究をやりたいのなら

僕は来てくれてかまわない。

入試は受けなきゃいけないし、

部屋は狭いけど、スペースはあります。

でも学位を取るには成果が必要だからね。

この研究で博士号を出せるような成果が出るかどうか、

僕には自信がないのが正直なところです。」


「もしあなたが博士号を取るなら、

初め1-2年やって芽が出なかったときに

この研究室のメインテーマに移ってもいいと言うなら、

4-5年で博士号自体は取れると思います。」



初対面でここまで親身になってくれる先生って

他にどれくらいいるんだろう?

もうホント、涙が出そうでしたよ。


私からは、現在休学中であること、

復学を念頭に置いていること、

実は何年も前からその分野に興味があったこと、

今回先生が予算を取ったと聞いて

まずは進学の可能性を伺いに来たこと を

全部説明して、

その上で先生の返答が

「博士号自体は取れると思います」だもんね。

あーこんな状態からでも何とかなるんだなーって

思いましたよ。



でも、その例の研究分野が

本当の本当にまだ始まったばかりで、

あんなに業績出してる先生が「僕にも自信がない」って

言うくらいフロンティアだってことは、


論文書いたことない今の私なんかでは

到底太刀打ちできるレベルじゃないってことで。


いつかその分野に行くにしても、まずは

博士課程できちんとトレーニングを受けて、

それから行くべきだと思った。


それなら、医学部にわざわざ移籍して

4年以上かけて中途半端に医学博士号を取るより、

(医学部の課程博士は4年間なのだ)

今いる環境で、3年で理学博士号を取った方が

何かと良い気がする。

今持ってるのも「理学」修士だしね。



そうなるといよいよα研へ戻る選択肢が

現実味を帯びてきたなぁ。

ああ、そう言えば復学届の日にちがせまってきた。

そろそろ動き出そう。


 

可能性について考える


頭を整理しておこう。


私の持っている選択肢は、現在3つ。

1つめは α研究室へ復学。

2つめは 医学部へ博士編入。

3つめは……って

これは説明していなかったんだけど、

実はあの時の協力者さん が(彼は研究者)、

自分の恩師である、

とある大学教授を紹介してくれたのです。


その方には、節目節目のいろんな機会に

ちょくちょく相談に乗ってもらっていたのですが、

年末くらいに「ウチ来る?」との有り難いお誘いが。


ただ、α研究室と分野があまりにも近いので、

α教授に説明もなくα研を辞めて

そちらに行くのはちょっとマズイかな、と。



すると、現在の志望順位は

1.医学部へ博士編入?(条件がとても良ければ)

2.α研究室(β研に行かないのが絶対条件)

3.協力者さん紹介の研究室

ってところかな。



本当のことを言えば、α研をすっとばして

協力者さん(仮にホトケ様と呼ぶ)の研究室に行きたい。

だってホトケ様の研究室、

みんなしあわせそうなんだもん。


でもなぁ。

α研究室はナニゲに名門研究室だから、

いろいろモメるのは避けたい。

ホトケ研と分野が近いならなおさらだよね。


さらに本当のことを言えば、

医学部の教授のところで、その例の分野の研究したい!

もし研究室がいいところで、学位が取れそうで、

研究も面白そうなら、……

分野変更もアリかもね。学費がきついけど……



よし。だいぶ頭が整頓された。

まずは明日の医学部の教授のアポに

遅れないようにしなきゃ。

良い機会だからいろいろ聞いてこよう。


み、み、み、みつけた!!!!

1月某日


ついに見つけた!

例のとある分野について、

史上初の研究国家予算を

「今年」獲得した先生を見つけた!


インターネットで検索してたら、

申請書をたまたま引っかけた!

やった!すごい!


なんとなーく、カンで

そろそろ研究が始まるころかと思ってたけど、

ホントにあった!

やった!!



先生の名前でネット検索したところ、

この先生は医大の教授で、

博士課程の学生も指導してるらしい。

私は修士号持ってるから、入れてもらえるかも!

早速アポを取って、話を聞きに……



って、いつもなら勢いだけで突っ走って

即行動に移すところだけど、

今回は思いとどまった。

同じパターンで今まで何回も失敗してるからね。

悪代官 然り、新進気鋭の先生 然り、α教授 然り)



まずは慎重に、教授の素性を確認。


HPに載っていた、教授の顔写真をチェック。

ふむふむ、なかなかいい人そうね。(*1)


次に研究室のHPを見てみたところ、

おっ、なかなか良い雰囲気じゃん。(*2)

パーティの写真も載ってるし、みんな楽しそう。(*3)

業績は……えっ、こんなに出てるの?!(*4)

研究室の人数何人だっけ?? 

……意外に少ないな。(*5)


研究室の人たちがいろんな賞取ってるみたいだし、

ここはよさそうだなぁ。

理系の修士から医学部の博士課程に行くのって

あまりいい話は聞かないけど(*6)、

可能性として検討する価値はありそうだね。



んーじゃあまずは、

どんな研究してらっしゃるのか、

話だけでも聞きに行こう!

ついでに私の入り込む余地があるかどうかも

聞いてみちゃったりできたらいいな♪


まずはメールでアポイント、アポイント♪



--

*1 人柄は顔に出ます。β主任の写真はすごいぞー

*2 いい研究室はHPがきちんと作られてます。

 HPがそもそも無いのは黄信号。

 しかしHPがきれいだからいい研究室とは限りません。

*3 写真に写ってる人たちが幸せそうな表情かチェック。

 写真が一枚もないのは黄信号。

*4 毎年論文が出ている研究室かどうか、

 業績リストを確認しましょう。リストが無い・もしくは

 更新が数年前で止まっていたら黄信号。

*5 業績の数は研究室の人数で頭割りしましょう。

 また研究室の人数が30人を越えていると、

 ボスの直接指導は望めないと考えていいでしょう。 

*6 博士から医学部に行くと「医学博士」は取れますが、医師免許は取れません。医師免許なしに医学部で出世する(教授になる)のは大変困難であるという話。

だってやりたいんだもん


1月某日


先日書いた、これから研究したい

とある分野について、

今日も1日調べ物をしてしまった。


でもこの分野をマジにやろうと思ったら、

どう考えても医師免許が必要なんだよなぁ~

博士号ない、論文書けない、

研究予算取れないこの状態なのに、

さらに医師免許かよ。どうするよ。


でも逆に考えたら、

今の状態は休学中、すなわち

研究者としてはゼロなわけだから、

今から思い切って進路変更しちゃうってのはアリかも?

医師免許を取りに、

医大に入り直しちゃうのはどうだろう?

(笑)


いやいや、それは無理だろ!


……でもなんか、良いアイデアな気もしてきた!

試しに医大入試について調べてみようっと。



ついでに、その分野のフィールドにいる

知り合いの先生に会いに行って、

様子をみせてもらおっかな。

真剣に観察したら、何かデータが取れるかもしれない。

今度、夫が出張で2-3日いなくなるから

その間に張り付いてみるかな。


3つの選択肢と私の覚悟

1月某日



昨日、大学から

休学に関する書類が郵送されてきた。


いつものことだけど、

中身は3通入ってる。

一つは「休学延長願」

一つは「復学願」

そして、「退学願」。


前回までは、とにかく毎回

「休学延長願」を出してきたけど、

もう体調はすっかり整ってるし、

研究に戻るのも決めたわけだから、

今回は、復学を前提に動こう。



もし○○大に復学するなら、

まずはα教授と話し合い(つーかバトル)だな。

話し合う前にできる限りのことはしておきたい。

うーん、何をしておくべきか??


……


うう~、α教授とのバトルのことを考えるだけで

気が遠くなる……

あーもう、提出期限はまだ先だから、

しばらく放置だ、放置!


 

頭の中あれこれ

1月某日


こっちはかくれ日記。


大きな声では言えないんだけど、

最近実は、α教授の研究ではない

別の分野の研究に興味を持ち始めている。


中身はまだちょっと内緒にしておきたいんだけど、

まだ日本でも世界でもあまり知られていなくて、

でも今後、とても重要視されてくると思われる

医学関係の、とある分野。


って、これじゃー

ぜんぜん分かんないよねぇ~

ごめんなさい!


とにかく、今の私の状態

(博士号がなく、しかも休学中)じゃ

「○○の分野で研究したい!」なんて

とてもはずかしくて口には出せないけど、

いつかはそんな研究ができたらいいなぁ、なんて。


ひそかに色々文献を調べたりして、

調査を始めた今日この頃なのです。


もしやるとしたら、どの大学でできるかなぁ。

そのものズバリの研究室は

日本にはまだ無いみたいだから、

近い分野にもぐり込んでやるとかかなぁ?



--


それはともかく。

今はどうやって復学するか、そこが問題だよなぁ~

復学するには、あのα教授と

直接会って、話し合わなきゃダメだもんねぇ。


本当は会うのもイヤだけど……

でもなぁ、やっぱり

研究者になりたいしなぁ。

研究者になるには、博士号が必要だしなぁ。

うーん。


まーいーや。もうしばらく休んどこっと。

そのうち何とかなるっしょ。


博士号取得大作戦!


そう、今、

私は休学中。

研究は休みつつ、

フリーライターをして暮らしています。


うつとかアスペルガーとかモラハラとか、

いろんなことで

ぐちゃぐちゃにからまっていた私だけど、

休憩をたっぷり取ったおかげでやっと糸がほぐれて、

新しい形がちょっとずつ出来てきました。


人生の再起動、ようやく完了!

博士号取得プログラム再起動開始!

カチャカチャカチャ……

 

 

アメーバニュースの真偽やいかに?

最近アメーバニュースってのができたんですねぇ。

今日初めて知りました。

たまたま検索作業をしてたら、

こんな記事がひっかかったんです。


【人体の不思議】「冬だから眠い」は「うつ病」の兆候
 冬になると朝起きるのが辛い、日中やたら眠いなどと感じることはないだろうか.......... ≪続きを読む≫


ディープな未果ファン(?)の方はご存じの通り、

わたし一応うつ病記事の専門ライターもやってるんで

上の記事を興味津々で覗いてみたんですが、

真偽のほどは……うーん。どうなんだろう。


いろいろとツッコミどころがありましたよ~

例えば


>セロトニンは日光に当たることで増やせる。


うーーーーーーーーん。

こんな風に書いていいのかなぁ~?

私が例のHP の雇われ記事で

こういう表現を使ったら、

編集者から激しく修正が入りそうな予感がします。


上記の記事を書いたのはどんな人なのか。

記事によれば、


>※体にまつわる疑問に、何人かの医者の卵、研究者、ライターが勉強の結果、取材の結果を報告します(不定期掲載)


らしいので、まぁ健康系ライターの方が

書いたんだと思うんですが、

まぁ、なんというか、……。

がんばってほしいなーなんて。

あっ、いやみとかじゃないです。心から。


これだからネット記事ってむずかしい。

ニュースを広く知るには、やっぱ新聞が一番だなぁと

改めて思った冬の朝でした。

あっ、もう春なのかな?今年あったかいですよね。