博士号取得大作戦! -presented by Mika- -6ページ目

生きていることのありがたみ


休学に入って半年。

最近、「私は本当に、もう鬱じゃなくなったんだ」と

感じる瞬間が増えた。



以前は、会った相手がちょっと顔をしかめただけで、

料理の味付けを失敗しただけで、

うっかり風邪をひいただけで、

「もうだめだ、私が悪いんだ、死ぬしかない」と

心から思いこんでいたのに、


最近では、誰かに

大声でイライラをぶつけられても、

「イライラはあの人の問題であって、私のせいじゃない」

と、冷静に考えられるようになってきた。


つらい出来事があって落ち込んだときにも、

お風呂に入ったり、おいしいものを食べたりすれば

すぐに元気な気持ちに戻れるようになった今日この頃。

行動範囲も広がったし、

人に会うのも億劫ではなくなってきた。

誰かに否定的な意見を言われても、

むやみに自分を卑下するのではなく、

客観的に受け止められる。



もはや私は、昔の弱かった私ではない。

ここ数年間の気弱さ、打たれ弱さは、

「うつという病気のせいだった」と、確信を持って言える。



うつを患っているたいていの人が感じているように、

うつは、治りにくい病気だ。

いつまでたっても闇から抜け出せず、悶々としている人を

私は何人も知っている。


でも、今の私なら、

彼らに役立つアドバイスができるに違いない。

私が数年うつを患って、なかなか治らなくて、

それでもどうしても治りたくて、

あきらめずに色々調べて実践したことのうち、

どれが本当に有効で、必要なことなのか、

伝えたい。

どうしても。

だって、うつが辛いのは、私もよく知っているから。





というわけで、うつ病を治すコツの続編、

ぼちぼち書いていってみますね。

気長にお待ち下さい。



--

2006. 5. 14 追記

「うつ病を治すコツ 4編」を、別のサイトにアップしました。

興味のある方はどうぞご覧ください。

  ↓

佐藤未果のおもちゃ箱 へリンク☆


黙っていた今までの顛末、その他。

このブログ、どうやら様々な方々が読んでくださっているようです。

博士号を取りたい社会人の方、学生さん、

研究者や研究者のたまごで、鬱に苦しんでいる人、

最近は、アスペルガーに悩む方もいらしてくださっているようです。



それらをふまえて、まずは

実は今までずっと隠していた、

今の博士課程進学先(関西)を決めるまでの

経緯を書きたいと思います。



--



2年前の初夏当時、とあるメーカーの会社員だった私は、

会社の研究所内にいた5年上の先輩(男性)から、

いわゆる一種の暴力行為を受け、

恐怖感から、

一人で実験室で実験することができなくなってしまいました。


さらに、その暴力行為を行った先輩がなぜか処罰されず、

むしろ

「あんたが何か悪いことしたからそうなったんじゃないの?」と、

行為は私のせいだ、とのたまう会社の社員たち

(それもほとんどの人。私と親しかった(と私は思っていた)

人までもそう言った)に心から嫌気がさし、

夏いっぱいで会社を辞めることを決心しました。



その事件があろうがなかろうが、

次の年度には博士課程に戻ろうと思っていた私は、

春から初夏にかけての間で

進学先の研究室探しを済ませており、

辞める前には、すでに進学先を得ていました。


その先生は、とある分野の新進気鋭の方でした。

なんのつてもなく突然ぽんとアプローチしてきた

私にも、とても親身になって相談に乗ってくれました。

この先生のところで研究ができるんだから、

会社を少し早く辞めるくらい、

どうってことないやと思いました。



会社を辞めたすぐ後、進学予定先の先生に、

「会社を辞めたので、時間ができました。

できればそろそろ研究室におじゃましたいのですが、

いかがでしょうか?」

という趣旨のメールを出しました。


進学の了承を得た際に、

「早くこれるならいつからでもいらっしゃい」

と言われていたので、

行きたい、とメールを出したのです。



すこし経ってからようやく届いたメールの返事は、

「進学の受け入れはできなくなりました」というものでした。



どういう事情か、ここでは具体的には言えないのですが、

私みたいな馬の骨を受け入れるための

精神的・金銭的・場所的余裕が、

突然無くなったということでした。

(後で学会でお会いした、その研究室のポスドクの方が

「本当になんというか、ごめんね」と言っていたのが

印象に残ってます)



いろいろあって会社を辞めた直後に、

突然行き先が無くなった、あの衝撃。

さすがに精神的に辛かったのを思い出します。



この衝撃を和らげる目的があったかどうか、

もう忘れてしまいましたが、

「もう一度初めから、進学先を探そう」と決心した時、

このブログを開設しました。

一番初めの記事は、こういう事実があった上で、

それでも元気にやっていこうと、書いたものでした。



--



今までの経験を元にして、

私は、ぜひ伝えたいことがあります。


いったんブランクを置いた上で

進学を希望する方へ。

以前、もし何か自分自身の中に、

心配事や大変なことがあって

いったんは研究室を離れることにしたのなら、



戻るときには、ぜひ、

まずは信頼できる知り合いのつてをたどって、

紹介先のどこかにもぐって下さい。



知り合いが全くいないところに、ぽんと入り込んで

新しい生活を始めようと考えるのは

間違ってはいないけれど、

茨の道です。

落とし穴が、そこらじゅうにたくさん転がっています。



信頼できる人物は、信頼できる人同士で

ネットワークを持っているので、

いつでも、どこからともなくちゃんとした人が来ます。


逆に、信頼に足らないおかしな人物は、

その人を知っている(まともな)人たちには

敬遠されているので、

たいていいつでも人が足りません。

そのため、知り合い以外から人を集めるために、

どんな人でも受け入れる姿勢を前面に出しています。


なんのつてもない人や、

自分にどこかコンプレックスを持つ人は

誰でもウェルカムなその姿勢が嬉しくて、

ついついふらふらと引き寄せられてしまうのですが、

これが落とし穴。

そのおかげで大変な目に遭っている人を、

今までに何人も見ました。

(私自身が常にそういう環境にいたため、

苦しんでいる人がいつでも私の目の前に何人もいました)




どうか、あなたはこれ以上落とし穴にはまらないでください。

自分の周りに一人でも、信頼できる研究者がいるなら、

その人にまずは相談してみて下さい。

まともな研究者は、いろんなつてをもっています。

その人を通じていけば、

ちゃんとしたまともな世界が目の前に広がります。





残念ながら私は、この法則に気がつくまでに、

ずいぶん時間がかかってしまいました。


私のように、困った事態から

なかなか抜け出せなくなっている人に、

あるいは、これから研究者になろうと考えている人に、

この文章が、何かの形で役に立つことを

心から願っています。




休学、その後

私自身のことも少し書こう。



休学延長を決めた後、大学側に休学延長届を提出しました。


「休学延長届け」を出すためには、

もちろん教授の許可が必要です。

私はα教授に連絡をとり、

「休学から復帰したい旨」を伝えました。



ん?ヘンですね。どういうことでしょう?



どういうことかというと、

「私は、今のモラハラβ主任の元では研究ができないので、

どうかα教授の下で研究させてください」

と、主張したいのですが、

β主任の酷さについて何度言っても、どう言っても、

α教授は全く分かってくれないので、

変化球を投げたんです。



すなわち、

「復帰の意志はある。体調も整ってきた。

しかし、β主任のテーマでは、時間拘束が長すぎて

体力的・精神的に勧められないと、主治医に止められている。


そこで、α教授のご指導の元で、

拘束時間が比較的短い仕事からはじめさせてほしい」

とお願いした、というわけです。



これですんなりとOKが出るなら、そのまま復帰する道もあると

少し思っていましたが、

もちろんそんな簡単に事態は解決しませんでした。



α教授は、私への返事のメールの中で

「君のことを僕はよく知らないから、指導する自信が持てない」

「β主任との共同研究がテーマなので、体制が複雑である」

「まずはあなたの自信が回復し、私にも指導の自信が持てるまで

復学は待ちましょう」

とお書き下さいました。



んー、おっしゃる通りですね!

確かにα教授と私は、博士課程進学以来のおつきあいしかありませんし、

普段はβ主任のところに行くよう言われてましたから、

ますます話をする機会がありませんもの。


そのため、

α教授の下に戻らせてください、とお願いしているんですが、

それについては再考の余地はないようですね。今のところ。



それにしても、メールの返事の論理、そりゃあ正しいんだけど、

なんとな~く、本当になんとな~くだけど、

なんか、α教授も、なんというか。。。




私も、まだこの違和感をうまく説明できないし、

日本でもトップクラスの教授に直接相対して、話をしたら、

β主任のところへ戻るように、

もう一度うまくまるめこまれるかもしれない、と

思う気持ちがぬぐいきれないので、

直接会って話をするのは、もうすこし後にしたいと思っています。




とにかく。今は、もうしばらく休学です。

休んだおかげで頭も冴えてきたし、きっとなんとかなるに違いない。


人生80年。一年二年くらい休んだって、どうってことないぜよ。



捏造する人、捏造を食い止めた人

またまた、とある大学の助手の方から聞いた話。



その助手さんは、論文捏造を見破って、

発表前の水際で食い止めた経験があるそうです。


とある大学の、博士課程の学生。

博士号取得に必要な論文を書くために出してきたデータが、

どうもなんだか「臭う」ので、

調べてみたら、実は真っ赤な捏造データだったそうです。


助手さんが、「生データ見せて」と言ったところ、

生データが存在しないことが分かり、

見事に捏造見破り成功。

(やっぱり、まずは生データに当たるのが基本なんですね。)



まさか、自分のところの学生が、

しかも、それなりに名の知られた、名門大学の学生が

論文捏造をしようとしていたなんて、

全く疑ってなかったその助手さん。


データ捏造を見破った後、

しばらく落ち込んでしまったそうです。


その助手さん、本当に心根の優しい、いい人なんです。

だからこそ、本当に気の毒。




サイエンスの世界は、基本的に

「あなたも私もいい人なので、

お互いに、実験真面目にやってるんですよね。知ってます。

解釈の違いはあるかもしれないけど、

真面目なあなたのやることだから、

データはお互い信頼しましょう。」

の精神で成り立っていたはず。


これからは、

「あなたも私も弱い人、プレッシャーに負けて

悪いことをしてしまうかもしれませんから、

データそのものの信憑性も、

疑いの目でかかるようにしてね」 と、

認識を改めなければならないのでしょうか。



世知辛いことです。



論文誌の表紙って、お金で買えるらしいですよ

ついこないだ、とある関東の大学に勤めている

助手の方から聞いたこぼれ話を一つ。



頭文字○B(一応伏せ字)という欧文雑誌に

論文を投稿したところ、

しばらく経ってから、メールが届いたそうなんです。


中身を読んだら、

「あなたの論文はすばらしい、

もちろんアクセプト(掲載許可)です。

それと、1000ユーロ支払ってくれれば、

あなたの論文を表紙に載せますよ」

って書いてあったんだって。



へぇ~、論文雑誌の表紙って、

お金出せば買える場合もあるんですね(笑)

知らなかったなぁ~



助手さんが言うには、

「さすがにNatureやScienceでは

お金出しても表紙は買えないと思うけど、

他の雑誌では、たまにこういうことがあるらしい」

とのことでした。



ちなみに、助手さんは、雑誌側の申し出を断ったそうです。

論文誌の表紙を自分の論文が飾るのは

確かに魅力的なことですが、

うーん。ちょっとね。




人づてでもこういう話を聞いてしまうと、

なんだか信念が揺らいできます。

研究世界って、思っていたほどには

公平かつ清浄な世界ではないのかもしれない。


サイエンスカフェとはなんぞや

今日、初めて「サイエンスカフェ」という言葉を知った。


実はあちこちにあったサイエンスカフェ

(↑日本科学未来館のボランティアさんが作っているHP)



どうも、

「茶でもすすりながら、

サイエンスの専門家の話を聞きましょう」

という趣旨の会を指すらしい。


いつか行ってみるかな~



すでに行ってみたという方、いらっしゃいます?

もしよかったら、ぜひぜひ感想を教えてください。 

m(_ _)mペコリ

博士に魅せられる人々

11/17の記事で書いた、

博士課程に行きたい大学時代のサークルの同級生

について続報。


彼は、今いる会社を辞めて、

大学院に戻る決心をしたそうだ。

実は12月の末に、そういう趣旨の連絡を受けた。

(私はその頃、かなり凹んでいたので

ここでうまく報告する自信がなかったため、

今まで書かず、ずっと温めていた)



修士までお世話になっていた大学の先生に

進学の相談をしたところ、

こころよく了承してもらえ、入試等もパスしたそうだ。



えらいなぁ、というか、うまくいったなぁ、と思ったのは、

彼が「修士までお世話になっていた先生の所に戻る」

という選択をしたこと。

よっぽどの理由がない限り、博士号を取るまでは、

同じ先生の元で指導を受けた方がいい。

いろいろあって休学に追い込まれた今、

私は、ようやく心からそう思うようになった。


私は、大学4年で入った先の研究室がちょっとヘンなところで、

その後もヘンな会社、ヘンな先生にひっかかりまくったので

どうしようもなかった面が大きかったが、


そういう事情がない限り、

できるかぎり、大4~修士~博士までは

「大学内で」「同じ先生に」習って、

研究の基礎を身につけることが大事だと、心からそう思う。

(外研生として外部の研究所に行くのは、

外研先の指導者の当たりはずれがあり、リスクが大きすぎる)



話がそれてしまったが、

前述の彼は物理・コンピューター系のとても優秀な人物で、

修士の時には、英文論文(レフェリーあり)を一報出している。

きっと、いろいろな困難も待ち受けていると思うけど、大丈夫だろう。

これからの彼の人生に幸あれ。



--


一方の私はといえば、

まだ、これからの人生の方向性について悩んでいる途中。


もうまもなく、大学に

「復学or休学or退学」の申請書を出さなければならないが、

とりあえず、休学申請をもう一度出して、

決断を引き延ばそうと思っている。


うつの時には、重大な決断(退学・退職・離婚・

結婚・一人暮らしを始める等)は、なるべくひきのばすべし

という大原則に従うかたちだね。



うつはかなり、ほんとうにずいぶんと良くなって、

週3日のアルバイトもこなしてはいるけど、

まだ本調子には至っていないし、この判断が妥当だと思う。



早く体の芯から元気になって、

ばりばり働きたいなぁ~



うつ病を治すコツ ~ヤブ医者の見分け方~

あなたの主治医は、ヤブ医者ではありませんか?
うつ病がちっとも良くならないなぁと思うと、ますます暗い気持ちになってしまいますよね。

もしかしたらそれは、ヤブ医者に引っかかっているせいかもしれませんよ。


筆者は、数年間うつに苦しみましたが、

いい主治医に巡りあえてからのこの2年間で

症状が劇的に良くなりました。

どうやらこれで、寿命が来るまでは死ななくてよさそうです。


現在の主治医に巡り会うまでにいろんな医者に会い、

また、自分なりにうつについて勉強して学んだ経験を元にし、

以下に、ヤブ医者を見分けるコツをリストアップします。



(1) 「気分が良くならない」と何度訴えても、薬の処方を変えない医者


治療の初めに出された薬を言われたとおりに飲んで、4-5週間経っても全く気分が良くならないのであれば、薬の量、あるいは種類を変える指示が出されることでしょう。なぜなら、うつ病の薬は「効く種類」を「効く量」飲んで初めて効果が得られるからです。(*1)
すべてのうつ病患者に効く薬は今のところ存在しないので、ある薬が効かないなら別の薬を試す必要があります。
それなのに、効かない薬をいつまでたってもそのまま出し続ける医者はヤブ。
(まさか、と思うかもしれないけれど、このタイプの医者は案外多い)


ちなみに、うつ病の第一選択薬(まず初めに試すよう推奨される薬)は「SSRI」および「SNRI」です。(*2) (注1)



(2) 待合室にいる患者全員が、症状が「特に」悪そうに見える


うつが治る病院ならば、重い症状→軽い症状→寛解(治ったと言える状態)との経過をたどるはずなので、病院に来ている患者全体を見れば、今まさに症状が重い人から、治りかけの軽い人までいるはず。
全員が全員どす黒いオーラを放っているような病院は、重い症状からいつまで経っても抜け出せない、典型的なヤブ医者と言えます。
(「話をじっくり聞いてくれる」と評判の医者に、このタイプが多いように思う(注:筆者の経験による独断と偏見です))
なお、「明らかにうつではない患者」で「症状が重い人ばかりいる」病院なら、その病院はうつ病治療には向いていません。他を探したほうがいいでしょう。



(3) 自分に合わない医者


誰がなんと言おうが、自分が嫌いな医者は、自分にとってはヤブです。
信頼できて、話をしようという気になる医者を、根気よくさがした方がいいです。
ちなみに筆者は、今の主治医に巡りあうまでに医者が5回変わりました(不可抗力1回を除き、後は自分の意志)。

医者をころころ変えるのがあまり歓迎されないのは事実です。でも、合わない医者にずっとかかって、治らないのでは

元も子もありません。



(4) 患者と恋愛する、または個人的につきあおうとする医者


論外です。

ごくたまに、「セックスカウンセリングが有効だ。自分とセックスすれば治る」なんて大嘘を吐く医者もいるらしい(筆者はネット上でそういう相談を受けたことがある)が、

そんな奴は医者失格です。当たり前ですが、ワナにはまらないように。

それから、恋愛沙汰も医者としては失格です。恋愛した時点でその人は自分にとって「医者」ではなくなりますから、改めて他に主治医を探してください。




最後に、あるサイトの名文を引用します。


本物の患者であるあなたにとって、いい医者というのは治してくれる医者であって、説明がうまい医者ではありません。ここを間違えるといつまでたっても治らないことになりかねない。(*3)」


あなたの主治医は、説明がうまいだけ、

もしくは、話をよく聞いてくれるだけの医者ではありませんか?




--

(注1)

SSRI=選択的セロトニン再取り込み阻害薬

 商品名 パキシル、ルボックス、デプロメールなど

SNRI=セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬

 商品名 トレドミンなど


参考文献:

*1 〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法  p84-85(第7部), 2004
*2 グラクソ・スミスクラインHP より一部引用

*3 http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/jiritsustd.html より一部引用



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うつを治したい人におすすめのリンク集


<参考リンク集>


抗うつ薬の種類について

↑今飲んでいる薬は、どの分類に当たる?

抑うつ度チェック ベックのうつ病調査票(BDIテスト)

↑薬が効いているかいないか、定期的にテストしましょう。

うつ病ドリル  ← Cool !

認知療法 ~みけにゃんProject~

↑うつの諸症状が良くなってからトライしましょう。


<参考図書>


〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法

うつに対して、薬物療法と同等の効果があると実証された「認知療法」についての詳しい本です。症状が極悪な時にいきなりやるのではなく、薬で症状をやわらげて、気持ちに余裕ができたらトライしてみましょう。



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2006.1.7 初稿

2006.1.13 改訂

どうしてこんなに研究社会がおかしくなったの??

ダメだ、やはり、この問題から逃げるわけにはいかないや。

今、研究の社会で

ヘンな現象が次々に起こっていることは、

皆さんご承知のとおりだと思う。

論文捏造、モラルハラスメント然り。

ヘンな理屈がまかり通るようになった研究社会。

うつや統合失調症など、心を病む人が大勢いるばかりか、

ホントかどうか知らないけど、

博士の100人に8人が行方不明になっているという噂 も。

なにかがおかしい。

今まで比較的平和だった研究社会の中で、

なにかが起ころうとしている。

つい3日ほど前、○研で知り合った

研究者・技術者の方々と忘年会をご一緒したが、

定年過ぎた先生が、やはり

私と同じ意見をお持ちだった。

「今まで自由で、議論が活発だった研究社会が、

今はきゅうきゅうとして、非常に世知辛い。」

「論文捏造問題は、ハインリッヒの法則 のとおり、

見えない29件の捏造、300件の問題が隠されているに違いない」


そういえばここ数年、○○○研究所の雰囲気が

目に見えて悪くなっている。

パーティなどに出席しようとしない人が増え、

同じ研究室なのに、顔を合わせても、挨拶もない人すら出てきた。

同じ研究室ですらそうなのだから、

隣の研究室にどんな人がいるかなんて、

もちろん知ろうとしない。


それでも以前は、昔からの所員さんが自ら声をかけたり、

雰囲気をとりもったりしていたのだが、

昔からの人たちが定年で○研を去るにつれ、

そういう光景も見られなくなってきた。



隣の研究室、あるいは、同じ研究所内の人たちが

どんな人なのか、何を研究しているのか、

それすらも知ろうとせず、関わりを持とうとしないのに、

いったいどこから

すばらしい人脈を探してこようというのだろう。


人間は人間であって、機械ではない。

論文検索で引っかかってきた良い研究結果だけをピックアップしてきて

それらをちょっとつなぎ合わせたからといって、

よりすばらしい研究が現れるなんて思えない。


まずは、人と人とが顔をつき合わせて信頼関係を作った上で、

お互いの考えと脳を触れ合わせて、初めて

画期的な研究が生まれてくるんじゃないのか。




もうこれ以上、論文の数稼ぎの研究なんて、やめた方がいい。

論文の数を競うような評価方法も、やめた方がいい。

いや、ここで数の競争をやめておかないと、

将来、日本の研究社会はモラルが完全に失われて、

ガタガタに崩壊してしまう。


多分、みんな、分かってはいるんだと思う。

どうやったら、この流れを止められるんだろう。





大好きだった研究社会が、どんどん崩壊していく。

今の私に、何の力もないのが、本当にくやしい。


マンモグラフィは痛すぎる!!! ~マンモグラフィ体験記~

マンモグラフィ 360dpi 10%


実は今日、定期健康診断内メニューの一つとして

初めてマンモグラフィを受けてきたのですが、

いやぁ、ウワサにたがわず実につらい検査でしたよ。



ご存じですか?マンモグラフィ。

最近「ピンクリボンキャンペーン」でしきりに宣伝されている、

乳ガン早期発見のための、

女性の乳房専用レントゲン検査のことです。


マンモグラフィ検査を全く知らない方のために簡単に説明すると、

「二枚の透明なプラスチックの板で

おっぱいをおしつぶして、エックス線をあてて写真撮影する」

検査内容はたったこれだけ。

言葉にするとものすごく簡単だけど、

これが「ホントに痛い」と、ひそかな評判を呼んでるんです。




今回、私は、一通りの健康診断を終えた後、

最後にマンモグラフィ検査を受けました。


検査室に入ると、まず上半身ハダカになるよう指示され、

脱いで少し経ったところで検査技師のおねーさんが来て、

「ホントに痛いんで」と前置きした上で(笑)、検査が始まりました。


まずはマンモグラフィ装置の前で足を肩幅に開いてしっかり立ち、

片胸をプラスチック板の上にのせます。

(実際はのせるほど大きくないので、のせようと頑張るだけですが)


すると、技師のおねーさんが来て

プラ板の上の胸肉をがしっとわしづかみにし、

ぐいーーーっと思いっきり前方に引っ張ります。(いたいっ!)

その状態で、上から迫ってくる

もう一枚の透明なプラスチック板を待ち受け、

厚さ2cmくらいまでおしつぶします。(いたたたたっ!!)

まさに板挟みの状態で、そのままジコーッと一秒間くらい

エックス線照射されました。

これで一回目の撮影終了。



胸をひっぱられておしつぶされる苦しみは

男性の方には想像しにくいでしょうが、

たとえれば、

タマの部分(棒にあらず)をぐいーっと前にひっぱられて、

二枚のプラスチックの板の間に挟まれて

厚さ0.8cmくらいにおしつぶされる感じだと思います。



話がそれました。

ところでこの検査、つぶされる胸も痛いのですが、

検査体勢がこれまたつらい。

エックス線の通る部分に

体の他の部分が入らないようにするため、

首を不自然にひねったり、肩を下げたり、

あいている手でもう片方の胸を持ち上げたりなど、

実に苦しい体勢を強いられます。


たぶん胸を張らなければ、無理な体勢にはなりにくいのですが、

胸を突き出さないとつぶせるほどの体積にならないのではないかと怖くて(笑)、

つい突き出しちゃうんですね~。

ちなみにAカップくらいの方でも、検査は問題なくできるそうです。

(おしつぶすプラ板に、おっぱいの大きさの目安みたいな

半円模様が描いてあって、ちょっと笑えます)



撮影は、左右の胸それぞれを上下・左右から撮るので

計4回行われます。

実は私、3回目の撮影後、痛くてマジで涙が出ました。

検査後日に苦情を言う人もいるそうです。

苦情を言いたくなる気持ち、すっごくよく分かります。



撮影終了後に技師のおねーさんに伺ったところ、

20代・30代の女性は、胸にまだハリがあるので

なおさら辛いんだそうです。

80代くらいになってしまえば

おっぱいのハリの問題も解消され、楽勝で検査できるそうですが(笑)。


若いうちに乳ガンを早期発見したいから

マンモグラフィが存在するんだとすれば、

この検査装置は、まだまだまだまだ改善の余地がありまくりです。



乳ガン検査の大切さは分かるよ、

分かるし、今後も受けにいくけどね、

検査技師のおねーさん(推定28歳)さえ

「自分は二度と受けたくない」というほどの辛さなんですよ。

なんとかしてくださいよ、頭の良い方々。




●これからマンモグラフィを受ける方へのアドバイス


・胸の大きさに自信がなくても、胸を張らない

・検査中は力を抜いて、検査技師の言いなりになる

・検査前に、自分で胸をもみもみしてよーくほぐしておく



●マンモグラフィ装置を改善しようとしている方へ


・検査時の体勢にかなり無理があります。(図を参照)

人間工学に基づいた姿勢で検査できるように改良できませんかね?

(例:うつぶせ寝の状態で胸だけ下に垂らし、板で挟む等)

・エックス線当てなくても乳ガン判別が出来ればもっといいですねぇ。

他の電磁波領域でもいけるのではと思うんですが、どなたかやってます?



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