これはひどい | 博士号取得大作戦! -presented by Mika-

これはひどい

2月某日



今日さ、あたし、すっごいがんばったと思うよ!

すげーよ、すげー。

あれはひどい。


なんかもう忘れたけど、

ひどいこといっぱい言われた気がするよ。

「君は頭がおかしい」とか(笑)

すげー(笑)



予想通り、α教授は

私をα研に戻す気なんてさらさらなくて、

とにかく「β研に戻れ」の一点ばり。

隣にすわってるγさん(スーパーバイザー)は

じっとおし黙ったまま。


こちらはこちらで

「それだとうつ病が……(再発しますと言外に匂わせる)」

と応戦。


そしたら、なんとα教授、

「β研の人たちは君が休学している間に

全員入れ替わったと聞いている。

君とβ研の間に何があったかは知らないが、

その原因はなくなっているはずだから、

もう大丈夫だろう」とおっしゃった!


えーーーーーーーーーっと、あのー、

そこまで事情がわかっているのに、

すべての元凶はβ主任にあるとは

わからないんでしょうか??

やっぱりヘンだよ、α教授!


しかしここで「悪いのはβです!!!」なんて

声を荒げたら負け。(*1)


あくまでも静かに、

「あー、そうでしたか……。

しかし研究室の人がたった一年で

全員入れ替わるという状況は、

どこに原因があるのか……。

ちょっと私の口からは申し上げにくいのですが……。」

と、言いにくそうな感じで言った。(*1)


するとα・γは少しハッとした表情を見せ、(*1)

話題はβ研以外へ。



細かい話は省略するけど、

要はα教授は"本当に"

β研に戻す以外のアイデアを持ってなくて、

なのにこちらからのナイスな提案はことごとく却下。

却下の理由はでたらめだけど、

対外的には一応聞こえがいいものばかり。

(くそ、本当に復学させる気ないんだな。

以前のメール

「復帰の準備ができるまでお互い待ちましょう」

なんて書いてたけど、はは、あはははは。)


それでも最終的には

「じゃあα研で受け入れができるかどうか、

他の研究員と相談してみます。

結果は一週間後のアポイントで伝えます」

という返事を引き出すことができた!


(私はもともとα研なんだから、

「受け入れ」という表現は完全におかしいけど

そんなこと言ってる場合じゃないので目をつぶる)



ふえ~、人生で一番頭使って、気を遣ったよ。

あー、疲れた!



ついでに言うと、γさんはアポ終了後二人で話してた時

「僕はね、君が以前から言うような

『研究室から人がいなくなるのは先生が悪いからだ』

っていうのは、やっぱり違うと思う」と発言。

もう、ダメ押し!



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*1 今までの経験上、誰かに何かひどいことをされたと訴える時は、声を荒げず淡々と、わずかに悲しそうな表情をしつつ曖昧な表現で言うのがコツ。するとひどさが最もよく伝わる。暴力を受けたレベルのひどい話でも、「あの人が悪いんです!!!」と強く出ると、たいてい「あなたにも何か原因があったのでは?」とこちらが悪者にされるので注意。ひどい話だ。