有力なてがかり | 博士号取得大作戦! -presented by Mika-

有力なてがかり

2月某日


「すいません、α教授との対決で頭がいっぱいで

ぜんぜん原稿ができません」(率直すぎ)

と平謝りに行った、

いつもお世話になっている編集者さんとの

打ち合わせの席で、

α教授の解明に役立ちそうなヒントをもらった。


(その編集者の方も、このブログの読者なのだ。

私、ちょっと私生活ぶっちゃけすぎ??(笑))



それは、

「α教授は基本孤独で

人の気持ちが理解できないタイプだけれど、

自分自身の理念を共有できる人を探すために

人を集めてビックラボを作っているのではないか」

という仮説。



α教授は、一番弟子の方が数年前に病死して以来、

ずっとその弟子さんのことを嘆き悲しみ続けている。

もちろん、最愛の弟子が亡くなったら

誰だってかなしいと思うが、

それが端から見ていても尋常じゃないレベルで、

しかも日が経っても全く変わらずに、

ずーっとずーっと嘆き悲しんでいるのだ。


他の人には機械的で、わりと冷たいα教授なのに、

その人だけは特別だったんだろうか。

「あの人亡くなったんだって? あっそう」なんて

他の人になら平気で言いそうな感じなのに、

なぜなんだろう、亡くなって悲しいという以外にも

何か他に特別な理由があるんだろうか。


とずっと気になっていたんだけれど、

編集者の方の

「その弟子さんは、きっと理念を共有していたんだろう」

との指摘で、なんか分かった気がした。


その弟子さんはきっと、

α教授が張ってる固いバリアを通過して

中身まで到達できた、

(たぶん)数少ない人の1人だったんだろう。


今のα教授はバリアでがちがちで、

入り込むスキがなかなかないけど……



α教授に復帰OKと言わせるには、

このあたりの心情を知っておくといいのかもね。

いくら考えても分からなかったα教授の中身を

理解する手がかりを得たような気がした日でした。